• 住職のお話
2019年 2月 27日
3月3日は・・・。

世間では3月3日は桃の節句で、ひな祭りが行われています。

ひな祭りは元来、ひな流しと言いまして自身の罪や穢れをきめ込みの人形に宿して川に流し清めの儀式でありました。

今でも各地方にいきますと「雛流し」の風習が残っている所があるそうです!

私たちは寒い冬を抜け立春を迎え一年の平穏と安泰を願い先ずは四月の自然の開花と生物の目覚めに感動し、また一年の希望を見いだすのです。

その前の厄落としや清めとして3月3日~4月8日までに一度だけ、「丁字」(ちょうじ)と言い漢方薬に用いる生薬の一つを煮出し、お風呂に入れますと大変香りよき香風呂の出来上がりです。(茶瓶で煮出しお好み分入れる)

この香風呂に体をつけ罪や穢れを清めると良いと言われています。

人生に置いての環境の変化(入学式・入社式)、新しい生活がスタートする朝に丁字のお風呂に入ってから真新しい洋服に袖を通し良き一日目を迎えるのは最高の縁起事でございます!

丁字(ちょうじ)とは

「丁字」(ちょうじ)とは、漢方薬に用いる生薬の一つで、丁香(ちょうこう)、香辛料ではクローブともいう。
フトモモ科チョウジのつぼみを乾燥したもの。
殺菌、強壮、胃液の分泌を盛んにするなどの作用があります。

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